昭和法人会からのお知らせ

　第9回通常総会及び理事会におきまして、会長に推挙されましたブラザー工業㈱の伊藤敏宏でございます。
　今回の通常総会を機に、長年会長会社としてご尽力を下さいました日本特殊陶業㈱の柴垣様から会長職を引き継ぐこととなりました。
　今後は、ブラザー工業㈱が会長会社として全面的にご協力をさせていただくつもりでおりますので、会員の皆様方にも一層のご支援、ご協力をお願いいたします。
　ところで、わが国の昨今の現状は、昨年の年初から未曾有の大災害に襲われたかのごとき新型コロナウイルス感染症の脅威に全世界が震撼しております。このことによりわが国におきましても、緊急事態宣言の発出など各種の感染拡大防止策を講じ、ワクチン接種も進んでおりますが、今尚、収束したとは言い切れない状況にあります。
　これらにより飲食・サービス業のほか感染防止策への対応により休業等を余儀なくされ、人々の行動や事業活動にも制限が加えられ、低迷する日本経済にさらに拍車をかける厳しい状態により経済活動にも大きな影響を与え、かつて経験したことのない試練を与えられております。
　このように不安材料も多く出ておりますが、私ども企業経営者は、これまで幾度となく厳しい局面を乗り越えてまいりました。企業を取り巻く環境が厳しさを増すこのような時にこそ、現状を見据え、これまで蓄積された知識と経験を夫々の局面で活かし、経済環境の変化に的確に対応していかねばと考えているところです。
　さて、昭和法人会は「税のオピニオンリーダーとして、企業の発展を支援し、地域の振興に寄与し、国と社会の繁栄に貢献する経営者の団体」であることを基本理念として、役員の方々を始め会員の皆様方が積極的な活動を実施しておられます。
　今回の第9回通常総会におきましては、平成25年の一般社団法人としてスタートした時の悲願であった公益社団法人化をご承認いただき、来年4月の組織変更に向け現在その手続きを進めております。このことは平成24年の通常総会にて決議された「将来は公益社団法人に」という「お約束」を果たすことが出来、このような組織の移行という重要な時期に、会長の大役を仰せつかることとなり一層身の引き締まる思いでございます。
　法人会では、この機会に各種組織・活動の見直しも進めております。組織の責任者となる代表理事につきましても、小職のほか日本ガイシ㈱様並びに日本特殊陶業㈱様からもそれぞれ就任いただき複数の代表制により、各種リスク発生時にも的確に対応できる体制へと変更いたしました。
　しかし、法人会の現状を見てみますと、毎年、会員の加入勧奨でご尽力を賜っておりますが、解散・廃業等の増加により退会される企業も多く、退会数が加入数を上回っている状態がここのところ続いております。
　さらには公益社団法人として、その公益目的である「税知識の普及・納税意識の高揚」や「地域社会への貢献」など、その社会的な役割が一層求められており、信頼いただける活動をより目指していかねばならないと考えております。
　そのために会員の皆様方からさらなるお知恵を拝借し、税務ご当局のご指導を仰ぎながらこの難問を克服し、法人会活動のさらなる活性化に向けて進んでまいりたいと考えております。
　どうか会員の皆様方には、今までにも増してご支援ご協力をいただきますようよろしくお願い申し上げます。
　結びに当たりまして、会員の皆様方のご健勝と各企業の益々のご発展を祈念いたしまして就任のご挨拶とさせていただきます。